コンニャクイモの品種
檜原こんにゃく
- 東京都
- 檜原村
檜原村で守られてきた在来のコンニャクイモ。日本各地にあった在来種は、大正期に中国から入ったコンニャクと交雑して減っていったが、檜原村では在来のものが残った。
ひのはらこんにゃく
ほかの品種と何が違うのか
交雑で各地から消えた在来のコンニャク。檜原村に残った。
この品種の要点
- 産地
- 東京都 / 檜原村
この品種が生まれた理由
コンニャクは、もともと日本各地にそれぞれの在来種があった。大正期に中国から入ったコンニャクが広まり、交雑が進んだことで、在来のものは姿を消していった。檜原村はほかにも、おいねのつる芋・治助イモ・白岩ウリ・鑾野大豆といった在来の作物が残っている土地にあたる。山に囲まれて外から入るものが少なかったことが、結果として在来種を守った。
味と食感
こんにゃくに加工して食べる。生の芋はシュウ酸カルシウムを含むのでそのままでは食べられず、すりおろして石灰を加え、加熱して固める工程が要る。
檜原こんにゃくを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどコンニャクイモに共通する基本はコンニャクイモのページを参照してください。
- 収穫まで2〜3年かかる。秋に掘り上げて翌春また植える作業を毎年くり返す。
- 在来種なので種いもは市販されていない。檜原村をたどるしかない。
- 交雑を避けたいなら、ほかのコンニャクと離して植える。
収穫適期の見分け方
- 植えて2〜3年目の秋、葉が倒れてから掘る。
- 掘ったら凍らない場所へ移す。冬を土の中で越させない。
- 小さい芋は翌春の種いもに回す。
保存と食べ方
掘り上げた芋は凍らない場所に置く。檜原村は山あいで冬が寒いので、土に植えたままでは越せない。こんにゃくにしてからは水につけて冷蔵する。
よくある失敗
- 生の芋は食べられない。加工の工程が前提になる。
- ほかのコンニャクと交雑すると在来の形が失われる。これで各地の在来種が減った。
栽培カレンダー
コンニャクイモの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 檜原こんにゃく 江戸東京野菜についてJA東京中央会
コンニャクイモのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- みやままさり群馬県が育成したこんにゃく農林4号。4品種の中で最も新しく、栽培面積は第1位にあたる。収量は「あかぎおおだま」と同程度で、生子(種いもになる子いも)が丸いため作業性がよい。名前は他の3品種より優れているという意味による。
- はるなくろ群馬県群馬県が育成したこんにゃく農林1号。榛名山の麓で育成されたことと、葉柄が黒色であることから名づけられた。生子は丸い。在来種より多収だが、耐病性は在来種より劣る。
- あかぎおおだま群馬県群馬県で育成されたコンニャクイモの主力品種。生育が早く収量が多い。コンニャクイモは1年では製品にできる大きさにならず、掘り上げて冬を越させ、翌春また植えることを2〜3回繰り返してようやく収穫にいたる。
- 在来種こんにゃくざいらいしゅこんにゃく各地に残るコンニャクイモの在来系。芋が小ぶりで収量は少ないが、風味が濃いとされる。手作りのこんにゃくに使われることが多い。収穫まで2〜3年かかり、毎年掘り上げて冬を越させる必要があるのは改良品種と同じにあたる。