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バナナの品種

小笠原のバナナ

  • 東京都
  • 小笠原村

父島に伝わるバナナ。実は10〜13cmと小さく、皮が薄く黄色く熟し、風味のよさで人気があった。大正と昭和の大嘗祭に献上されている。小笠原では「キング」「三尺」「三角」が作られ、このうちキングは沖縄へ渡ったあと島バナナ、小笠原バナナと呼ばれて親しまれている。

おがさわらのばなな

ほかの品種と何が違うのか

国内でのバナナ栽培が小笠原から始まったことを示す。大嘗祭に献上された記録が残る。

この品種の要点

定植から収穫まで
390〜400日
産地
東京都 / 小笠原村

この品種が生まれた理由

天保元年(1830年)、まだ無人島だった父島へハワイから最初に移り住んだ欧米系の人々が持ち込んだ。明治39年ごろから栽培が急に増える。台湾バナナがまだ輸入されていなかったため、本土の市場は小笠原産が独占し、栽培面積は130ヘクタールに達してバナナ景気と言われた。ところが明治45年ごろに病気が出て、大正4年には全島へ広がり生産は壊滅した。農家が立て直して大正12年には110ヘクタールまで戻り、内地向けのバナナボートは年20回にもなった。いまは外国産の大型のバナナに市場を奪われている。

味と食感

熟すとねっとりと甘く、酸味も残る。皮が薄く、果肉は輸入される大型のものより締まっている。キングは酸味のある濃い味、三角は調理用とされるが完熟果を生で食べる人もいる。

小笠原のバナナを育てるときのコツ

この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどバナナに共通する基本はバナナのページを参照してください。

  • 霜の降りない土地でなければ越冬できない。本州の露地では育たない。
  • 3〜4月に植えると、台風シーズンの前に穫り終える作型になる。
  • 株元から出る子株を1〜2本残し、次の親に育ててくり返す。

収穫適期の見分け方

  • 実が太って、断面の稜角が丸みを帯びてきたら穫る。
  • 黄色くなるまで待たない。緑のうちに穫って置いて熟させる。
  • 小笠原の収穫期は3〜11月で、最盛期は6月にあたる。

保存と食べ方

穫るのは緑のうちで、そのままでは食べられない。ひもで吊るして置くと1週間ほどで黄色くなる。皮が黄色くなって黒い斑点が出始めたころが食べごろ。早めたいときはリンゴと一緒に袋へ入れて一晩おき、そのあと吊るす。

よくある失敗

  • 背が高く、台風と病害虫に弱い。栽培面積が一度壊滅したのはこのため。
  • 苗を子株から採ると親株の病気を持ち込む。無病の苗から始める。

栽培カレンダー

バナナの一般的な時期を表示しています。

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付けなしなしありありありなしなしなしなしなしなしなし
収穫なしなしありありありありありありありありありなし

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

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